妊婦が飛行機に乗る計画を立てることもあるでしょう。妊娠中は普段と違い、注意すべき点がたくさんあります。「妊婦はいつからいつまで飛行機に搭乗できるのでしょうか」こんな疑問への答えや、飛行機に妊婦が乗ったときに現れる影響、席の選び方のポイントをこの記事でご紹介します。妊娠中でも安心して空の旅を楽しむために、お役立て下さい。
妊婦はいつからいつまでに飛行機に乗れる?
妊娠初期は、つわりの症状も出やすく、動きすぎると流産する可能性が高くなってしまいます。また、臨月に飛行機の振動を受けると早産の可能性も増すこともあり、お腹の大きな妊婦にとって身動きのとりにくい機内での状態は、母体に負担をかけるため避ける方が良いでしょう。
・妊婦が搭乗できる期間
妊婦が飛行機に乗る場合、妊娠してから16週~28週の一般に安定期と呼ばれる期間にしましょう。安定期であっても母体の状態は人によって違い、リスクの可能性はあります。妊婦が旅行を計画する際には、必ず医師に相談してください。一般的には国際線は出産予定日まで14日前、国内線では出産予定日まで7日前までに搭乗することが可能です。
・妊婦の搭乗に医師の診断書が必要な期間
出産予定日まで28日以内の飛行機の搭乗には、医師の同意書、診断書が必要になります。
航空会社によって違いがありますが、国際線は出産予定日までの14日以内、国内線なら7日以内の搭乗には、医師または産科医の同乗が必要になります。
飛行機に乗ると現れる影響
妊婦が飛行機に乗ると、普段以上に体調に影響が出てしまう可能性があります。飛行機搭乗中、考えられる体調への影響には以下のようなものがあります。
・エコノミー症候群
飛行機内では長時間同じ姿勢を取り、体が圧迫された状態になるため血栓ができてエコノミー症候群が発症しやすくなります。むくみやすく、お腹が大きくなった妊婦は圧迫されやすい状態になるため、エコノミー症候群を引き起こしやすいと考えられます。
・気圧の変化による体調不良
飛行機の離着陸時には、気圧の変化のため胃腸内にあるガスが膨張したり、耳鳴りや貧血を起こしたりする可能性があります。炭酸飲料などを飲むと胃腸内のガスが膨張しやすくなり、母体が圧迫される可能性があります。
・つわりがひどくなる
飛行機の揺れが原因で、つわりの症状がひどくなる可能性があります。
・風邪をひきやすい
飛行機内は非常に乾燥しているため、ウイルスが蔓延しやすい環境です。風邪をひいても薬の飲めない妊婦は、乾燥対策をしっかりしましょう。
飛行機での席の選び方
妊婦は頻尿になることが多く、つわりの症状が出ることも考えられますから、トイレの近くで通路側の席を選ぶと良いでしょう。エコノミー症候群の対策としても、時々体勢を変えた方が良いので、通路側の席を選びましょう。非常口近くの席は足元が広いため、足を自由に動かせやすく妊婦におすすめです。
妊婦の飛行機利用は、普段よりも体調に大きな影響を与える可能性があります。大切なお腹の赤ちゃんのことを第一に考えて、万全の態勢で飛行機に乗るようにしましょう。
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