海外旅行の必需品と言えばパスポートが挙げられますが、状況によっては「ビザ」が必要になることがあります。皆さんは、ビザとはどういったものかご存知でしょうか。ここでは、ビザの基礎知識や申請方法について紹介します。海外旅行に行く前にぜひチェックしてください。
そもそもビザって何だろう?
ビザは日本語で「査証」と言います。
入国審査は、例外なくどの国でも必要になるものですが、この入国審査の際にビザを参考にあなたがどういった人物なのかを把握します。
ビザが発行できなかったということは、旅行の準備をする前に入国を拒否されたということ。逆に、ビザを取得できたということは、入国のための第一審査に合格したということなのです。
私たちに馴染み深いパスポートは「国籍身分証明書」であり、ビザは「入国許可証」のようなものと考えると良いでしょう。そのため、本来ならば海外へ行く際はパスポートのみでは入国できません。
しかし、日本では観光や会議、知人訪問などを目的として滞在する場合は、ビザ無しで入国できる協定を結んでいる国が多数あります。滞在可能期間を超えない旅行なら、ビザを免除されるケースが多く見られます。
ビザの種類
ビザは、渡航先の国や渡航目的によって種類が異なります。
旅行の際に必要なビザは、「ツーリスト(観光)ビザ」と、「トランジット(通過)ビザ」のどちらかになることが多いです。
日本はビザ無しでも旅行できる「ビザ免除国・地域(短期滞在)」が60カ国以上ありますが、それ以外の国に旅行に行く際には、パスポートのほかに「ツーリストビザ」が必要です。滞在期間は国によって異なりますが、約1~3カ月間の滞在が可能です。
目的の国へ行く際に、例えばロシアを通過して目的地に向かうときに必要になるのが「トランジットビザ」です。基本的に、その国を通過することを前提としたビザなので、ツーリングビザよりも滞在可能日数は短く、3日間程度となります。
ビザが必要な国
旅行日の直前になって焦らないよう、事前にビザが必要な国について知っておきましょう。
また、ビザが免除される国でも、日数によっては必要となるケースがあります。この条件は国によって異なるので、可能日数も調べておきましょう。
ビザを必要とする国の一部は以下の通りです。
・アジア
- 北朝鮮
- カンボジア
- ミャンマー
- インド
- ネパール
- パキスタン
- バングラデシュ
- ブータン
- アルメニア
- アゼルバイジャン
- アフガニスタン
- ウズベキスタン
- カザフスタン
- タジキスタン
- トルクメニスタン
- イエメン
- イラク
- イラン
- オマーン
- カタール
- クウェート
- サウジアラビア
- シリア
- バーレーン
- レバノン
・アフリカ
- アルジェリア
- エジプト
- エチオピア
- スーダン
- リビア
- ウガンダ
- ケニア
- タンザニア
- ガボン
- カメルーン
- コンゴ共和国
- コンゴ民主共和国
- 中央アフリカ
- ガーナ
- ギニア
- コートジボワール
- ナイジェリア
- ニジェール
- ブルキナファソ
- マリ
- リベリア
- アンゴラ
- ジンバブエ
- モザンビーク
・ヨーロッパ
- ベラルーシ
- ロシア
・北アメリカ
- プエルトリコ(90日以内の滞在ならビザは不要)
・南アメリカ
- ブラジル
・オセアニア
- オーストラリア(ETAS<イータス>の申請が必要)
- ナウル
ビザの申請方法と費用
ツーリストビザやトランジットビザは、日本にある該当国の「大使館」の総領事館や空港、代理申請機関などで申請することができます。
国によって条件は異なりますが、申請のためにはパスポートや申請書、証明写真、パスポートのコピーなどが必要です。また、ビザの取得に当たって手数料がかかります。国によって金額が異なるため、足を運ぶ前に確認しましょう。
今回は、海外旅行をする際に考えなければならない「ビザ」について紹介しました。旅行前にビザが必要か必要でないかを調べ、必要な場合は前もって準備をしておきましょう。
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