海外旅行では、慣れない食べ物や空気、ハードな日程のために体調不良になる可能性があります。外国で病気になると特に不安になりますし、せっかく楽しみにしていた旅の工程を、すべてあきらめる必要も出てきます。そんな事態を避けるための方法と、海外旅行先で病気になったときのスムーズな対処法をご紹介します。
海外旅行で特に注意するべき病気
海外旅行先で以下のような病気に特に注意が必要です。命にかかわる危険なものもありますので、対処法としてワクチン接種できるものは、予防接種をしておきましょう。渡航先の感染症の発生状況を調べておくなら、必要な対処を行うことができるでしょう。
・食中毒
海外旅行者は普段食べ慣れていない食事や水、それらに含まれる細菌のためにお腹を壊したり、食中毒になったりすることが多くあります。ひどい腹痛や下痢、高熱が何日も続くこともあります。
・マラリア
マラリアは蚊を媒体とする病気で、激しい高熱に襲われます。早い段階で治療を始めなければ、重篤化したり慢性化したりすることもあり、早めの対処が必要です。
・狂犬病
日本ではかからない病気で、海外旅行中かかる可能性がある大変危険な病気といえば、狂犬病です。狂犬病は発症した犬などの動物から感染する病気で、ワクチン接種していない人が発症した際の死亡率は100%と言われる、大変こわい病気です。
海外旅行で起こってしまいがちな病気の対処法
日常とは違う生活を送る海外旅行では、頭痛や腹痛などの起きうる症状に対処するための常備薬を、日本から持って行きましょう。
ただし、食中毒やひどい下痢は、下痢止めを飲むと解毒ができないために症状が長引く可能性がありますので、注意してください。ひどい下痢の場合は、水分を十分とって横になり、余計なものは食べずに悪いものを速やかに排出するようにしてください。それでも症状が治まらない場合は病院を受診し、必要なら点滴を打って栄養補給をしてもらいましょう。
少しでも体調不良や疲れを感じる場合は、無理な予定を組まず、横になって休むようにしましょう。日中も水分を十分補給し、日陰を歩いたり、座れるところでは座ったり、虫よけをするなどして、病気にならないように気をつけることも大事です。また、不用意に動物を触ったり、細菌が付着している可能性のあるものを素手で触ったりしないように気をつけてください。何かを触った後や、食事の前は必ず手を洗うようにしましょう。
現地での病院の探し方
渡航先で病気になってしまった場合は、日本大使館や利用ホテルのフロントに相談して、病院を紹介してもらうことができます。あらかじめ出発前に、英語や日本語の対応ができる病院の情報を調べておくなら、いざという時にも安心です。
海外旅行保険について
アメリカをはじめ、海外は医療費が高額のことが多く、海外旅行中の治療は莫大な医療費がかかってしまう可能性があります。もしものための対処法として、海外旅行保険に入っておきましょう。
普段は大丈夫な人でも、海外旅行中は何かと体調不良を起こしやすいものです。もしもに備えて事前にしっかり準備し、病気になってしまったら慌てず行動できるよう、対処法を確認しておきましょう。
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