海外旅行をする前に知っておきたいことはいくつかありますが、「ロストバゲージ」とその補償については是非知っておきたいところ。自分には関係ない……と思う方もいるかもしれませんが、実は誰にでも起こりうるトラブルのひとつです。
こちらでは、ロストバゲージの原因や対策、補償内容について紹介していきます。
ロストバゲージって? その原因とは?
ロストバゲージとは、預けた荷物を紛失することを言います。多くの場合は後日見つかることが多いのですが、最悪の場合手元に戻ってこないこともあります。当日受け取れなかったものの、後日受け取れる場合は「ディレイド(遅延)バゲージ」と言います。
通常、空港では荷物がベルトコンベアで運ばれ、運ばれながら荷物のタグをレーザーで自動的に読みとり、その情報によって搭乗便まで荷物が誘導されます。
タグが読みとれない場合は一旦作業員の元へ荷物が送られ手作業で仕分けられることになるのですが、その際に仕分けのミスが起こり、ロストバゲージにつながることがあります。
また、そもそも最初に付けられたタグが間違っている場合もあるようです。
このように、搭乗する際に発生するミスによりロストバゲージに至ることが多いのですが、目的地で紛失する場合もあります。その原因として挙げられるのが、他人が自分の荷物を持って行ってしまった場合です。
故意でなければ、後々戻ってくる可能性は高いのですが、故意に持ち去られてしまった場合は盗難と同じなので、戻る可能性は低いと言えるでしょう。
事前にできるロストバゲージ対策
ロストバゲージは、搭乗の際に起こるミスで自分に非があるわけではないため、確実に予防することは難しいかもしれません。しかし、いくつかの点に注意しておくことで、避けられる可能性が高くなる場合があります。
・荷物を預けないという選択
最初から受託荷物をしないという選択肢です。機内に持ち込める荷物の量は限られていますが、限られた範囲の荷物なら、機内に入れてしまえばロストバゲージは避けられます。預ける場合でも、貴重品や、紛失した場合に旅行先で代替の効かないものは手荷物の中に入れておくことをおすすめします。
・タグを確認する
荷物を預ける際、スーツケースなどに付けられるタグの半券が手渡されるので、その半券に書かれている目的地が自分の行き先になっているかどうかをしっかりと確認しましょう。
・ネームタグや目印をつけておく
自分の荷物を間違って他の人が持って行ってしまわないよう、スーツケースなどに特徴のある目印や、ネームタグを必ずつけておくようにしましょう。
ロストバゲージをされた時の補償内容
ロストバゲージをされてしまった場合には、航空会社が補償してくれる場合が多くなっています。
航空会社によっても異なりますが、最低限、日常必需品の購入費は補償してくれるようです。もしくは、下着や歯ブラシなど1泊分の日常必需品がセットになっている「補償セット」をあらかじめ用意している会社もあります。
現金補償の場合は、購入した品物の領収書を提出し、後日請求となります。
航空会社からの補償は、当日に必ず現地の空港で申告しなければいけませんので、覚えておいてください。
または、クレジットカードの保険や保険会社の海外旅行保険を利用できる場合もあります。
保険会社の補償内容としては、ディレイドバゲージの場合は10万円程、ロストバゲージの場合は、10~30万円程度の補償となるようです。保険会社によっても補償額や条件が異なるので、確認しておきましょう。
荷物自体の補償については利用する航空会社の約款に規定が書かれている場合もありますが、ツアーや航空券を予約するときにその場で直接確認するのが良いでしょう。
ロストバゲージは、どんなに気をつけていても誰にでも起こり得るトラブルです。万が一に備えて、請求方法や補償について事前にチェックし、楽しい旅行にしましょう。
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