「海外旅行では飲み水に注意が必要」と、よく言われます。実際、飲み水が体に合わず体を壊す旅行者はとても多く、「せっかく海外旅行に行ったのに、ホテルで寝ていることしかできなかった」という方もいます。具体的にどのように水に気をつけるといいでしょうか。水を買うときのポイントなども含めて、ご紹介します。
水の種類について
飲み水で体を壊す原因として考えられるものには、2つあります。ひとつは、日本の飲み水との種類の違いです。そして、もうひとつは水の質の悪さです。
・水の種類
水には「硬水」と「軟水」という2つの種類があります。日本は軟水のため、飲みなれない硬水を飲むと、お腹を壊す場合があります。海外では軟水の国もありますが、硬水の国が多いため、海外旅行者は水に注意が必要です。
硬水が体に合うかどうかは個人差があり、体調によっても変わります。海外旅行中は、体が疲れて体調を壊しやすいので、軟水のペットボトルを購入するのが安心です。
・水の質の悪さ
日本は蛇口をひねって出てきた水を安心して飲むことができる国ですが、海外での水事情は異なります。国によっては、蛇口から出てくる水に細菌が含まれていたり、配管設備の悪さのために水道から汚染水が出たりと、質の悪い水が出てくることがあります。日本では考えられないことですが、蛇口をひねると茶色い水が出てくるという国もあります。
飛行機に水を持ち込む時の注意点
手荷物検査の際に、飲み水は没収されてしまいます。水をどうしても手荷物として持ち込みたい場合は、出国手続きを済ませた後、ゲートに入ってから購入しましょう。飛行機に預けるスーツケースなどに入れて持ち込むことは可能です。
現地でペットボトルの水を買う時の注意点
ペットボトルで購入すれば何でも大丈夫というわけではありません。市販のミネラルウォーターにも硬水のものと軟水のものがあります。クリスタルガイザーやボルヴィックなどは軟水ですので、そのような軟水の水かどうかを確認してから、購入しましょう。
また、炭酸水も多く売られているので、そのことも確認しましょう。
市販のペットボトルも、必ずキャップが開いていないかどうかをしっかり確認することも、海外では必要です。
海外旅行の滞在期間が長い場合は、大型のペットボトルやタンクを購入することで、手間を省くことができます。
水で洗われ、加熱しない生ものも注意が必要
生野菜サラダなど、水で洗うだけで加熱しないものにも注意してください。高級レストランでは問題ないでしょうが、屋台や安い食堂では汚い水道水や、貯めた水で洗っている可能性があり危険です。海外旅行中は特にいろいろな食事を楽しみたくなりますが、高級レストラン以外では、できるだけ加熱したものを食べましょう。
飲み物を注文する際は、生水から作られた氷が入って出てくる可能性があります。心配な方は「氷抜きをお願いします」というひとことを言ってみましょう。国によっては、ビールに氷が入っていることもあるので、アルコールの注文の際も氷抜きかどうかの確認が必要です。
お腹を壊してしまい、せっかくの海外旅行が楽しめなかった…ということにならないように、くれぐれも水と生ものには注意しましょう。
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