ペットと楽しい旅行を満喫するはずが、ペットトラブルが発生し、大変な思いをしてしまった……。そんな苦い経験をお持ちの方は少なくありません。ペットトラブルなんて自分には関係のないこと、というのは大きな間違い。
場合によっては、損害賠償を求められる事態に陥ってしまうケースもあるのです。せっかくのペットとの旅行を辛い思い出にしないためにも、今回はペットとの旅行で起こりえる、ペットトラブルの内容と対処法についてご紹介します。
排泄、抜毛などによる施設とのトラブル
ペットトラブルで多いのが、排泄や抜け毛に関するものです。ペット同伴可の施設の場合、決められた場所以外で粗相をしてしまったら、すみやかに処理するとともに、施設側へ粗相した旨と場所を伝える必要があります。
しかし中には、施設に届け出ない飼い主もいらっしゃいます。もっとひどい場合だと、排泄物をそのままにしておく方もいらっしゃるそうです。排泄物の臭いや汚れが残ってしまうと、施設内の衛生環境に影響を及ぼすだけでなく、ペットたちのマーキング場所になってしまうこともあります。粗相をしてしまった場合は、すみやかに処理を行うとともに施設へ届け出ましょう。
また、ペット同伴可の施設に入る前には、必ずブラッシングをしておきましょう。抜け毛が施設の至る所に落ちてしまうと、衛生的にも問題になります。また動物アレルギーを持つ方にとっては大変な苦痛となり、クレームに発展することもあります。施設入場前のブラッシングはもちろん、抜け毛は持ち帰るよう心がけましょう。
他の犬とのトラブル
ペット同伴可の施設では、他のペットに出くわす可能性もあります。互いに吠え合ったり、相手の犬や飼い主に噛み付いて怪我をさせてしまい、損害賠償や殺処分に至るケースもありますので、他の犬と出くわした際は、十分に注意しましょう。
特にノーリード可の施設の場合、ペットを静止させることができずに、トラブルに至ることもあります。ノーリード可の場所へ行く際にも、必ずリードは持っていくようにしましょう。
熱中症
夏は熱中症にも注意が必要です。エンジンを止めた車内に、長時間ペットを閉じ込めたりするのは言語道断。また、気温の高い日にアスファルトの上を歩くと、地面にこもった熱にあてられて熱中症になってしまうこともあります。
熱中症は、場合によっては命にかかわることもあります。ペットと旅行する場合は、エアコンのついていない車内に長時間閉じ込めたりしないこと、そしてこまめな水分補給をさせるよう心がけましょう。
ストレスによる体調不良
環境の変化は、ペットにとって大きなストレスの原因になることがあります。それは旅行でも同じこと。人間にとってはストレス発散のための旅行でも、ペットにとっては絶えず環境の変化にさらされることになります。時にはストレスによって旅行先で体調を崩してしまうことも。
長時間の移動や自宅とは別の場所に慣れていないペットを旅行に連れて行く場合は、移動時間が短い近場の旅行からはじめ、ストレスを与え過ぎないよう注意しましょう。
トラブルが起こったらすぐスタッフに報告
万が一ペットトラブルに見舞われてしまった場合は、すみやかに施設のスタッフに報告することが大切です。負い目を感じて報告を怠ると、後で施設を利用する利用者の迷惑になるだけでなく、場合によっては損害賠償を求められる場合もあります。被害を最小限に留めるためにも、できるだけ早く施設スタッフに報告しましょう。
ペットトラブルの大半は、事前の準備やしつけの徹底などで防ぐことができます。ペットと楽しい旅行を満喫するためにも、しっかり事前準備を行い、トラブルを避けるようにしましょう。それでも起こってしまった場合は、いち早く施設スタッフに連絡をし、対応を仰ぐようにしましょう。
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