空港周辺の民間駐車場は、ひとつのサービスとして、駐車場自らが独自の防犯対策をとっています。基本的な防犯対策のみしかとらない傾向にある空港併設の駐車場とは大きく違うところです。ただし一般の民間駐車場は、空港とは違った意味で、簡単に狙われてしまうリスクもあります。
ここでは民間駐車場の防犯対策について、どんな点がカバーされていると防犯体制がしっかりとられていると判断できるのか、いくつかのポイントに分けてご説明していきます。
駐車場の防犯対策は遮蔽物がなく見通しがきくことが基本
駐車場の防犯対策としてまず、遮蔽物がなく、ある程度見通しがきく場所が良いと言われています。なぜなら、窃盗や車両盗難はできるだけ人目につかない場所で行われるからです。もちろん、空港周辺の駐車場にもこのことは当てはまります。
一見すると、防犯対策になりそうなフェンスや塀ですが、犯罪に好都合な目隠しとなってしまいます。設置するなら、高さのある柵などが目隠しにならず、より効果的です。
なお、見通しがよい場所は盗難にあいにくいとの認識がありますが、逆にホイールローダー(油圧ショベルがついたタイヤドーザー)が侵入・作業できるスペースがあると、まとまった台数の車両盗難を招きやすいことが指摘されています。ローダーが侵入しにくいゲートを考えることも必要でしょう。
夜間でも場内をある程度明るくする照明や防犯カメラがあるか
もう一つ盗難防止に大切なポイントがあります。夜間でも明るい駐車場は、当然ながら、盗みなどの標的にはなりにくいのです。そのため、夜間であっても照明が適切に配置していることが大切です。そうした駐車場は、防犯意識が高いことが犯人にも伝わります。
同じく、防犯対策の定番かもしれませんが、センサーライトも犯人を驚かせる効果があります。駐車場の規模に応じて設置しておくと効果的です。
また、防犯カメラも防犯対策に欠かせないものです。防犯カメラは、犯行の瞬間をビデオに収めるだけではなく、防犯意識の高さを伝えるツールとしても一定の効果があります。
犯罪者が嫌がる環境をつくることが大事
防犯対策のポイントは、犯人が嫌がる環境をつくってしまうことです。駐車場での犯罪防止にかぎりませんが、すでに挙げている「人目につきやすい環境」「光」があることは犯人が嫌がります。
また犯人が嫌がる環境とは、「狙われにくい環境」だといえます。手軽には備えられないですが、シャッター付きの完全個室タイプの駐車場や、関係車両以外は入れない自動ゲートを設置することは、犯行を避けたくなる環境と言えるでしょう。
信頼できる業者なら、実際にどこに駐車するか教えてくれるものです。またそうした業者は、ある程度、防犯設備も備えています。飛行機を使った旅行や出張の場合、かなりの長期間預けることになるので、大切な車を守るために防犯対策をしっかりチェックしておきましょう。
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