海外ホテル利用時に必要なデポジットとは

海外のホテルでチェックインする際、クレジットカードの提示を求められることに戸惑った経験がある方も少なくないでしょう。「もしかして騙されているのでは……？」と思う方もいるようですが、これは「デポジット」のために提示を求められているのです。
では、このデポジットとはいったい何のことなのでしょうか？
海外旅行に行く前に、ここでデポジットについて詳しく知っておきましょう。

ホテルを利用する時に発生するデポジットとは

海外のホテルでは大抵の場合、チェックインをする際にクレジットカードの提示を求められます。これは、クレジットカードが本当に使えるかどうかを確かめるためのもの。チェックアウトの際に「クレジットカードが使えなかった」といったトラブルを避けるために、チェックイン時に確認をされるのです。これを、「デポジット」と言います。

要するにデポジットとは「預かり金」のことで、支払い能力があることを証明する「証明書」となり、海外ではクレジットカードは身分証明書のように扱われています。

また、事前に宿泊費を支払っていたとしても、ホテル内でのレストランで使った食事代や、室内の冷蔵庫の飲み物などの料金はチェックアウト時に一括決済となるので、このような追加料金を考慮したものでもあります。

クレジットカードでも現金でもデポジットは必要？

クレジットカードを見せると、フロントでそのカードのコピーが取られ保管されます。チェックアウトをする際に、飲み物や食事代など、何かしらの支払いがあれば、そのカードで支払うことになります。必要な処理をした後、クレジットカードのコピーは破棄されます。
これが通常の流れですが、もしかしたらクレジットカードを持っていない、持って来ていない方もいるかもしれません。
そんな場合は、現金を納める必要があります。現金を預けた場合、チェックアウトの際に同じように清算をされ、追加料金が何もなければ全額返金されます。

しかし、現金の場合は通常より多めの保証金を預けるよう求められるため、旅行中の買い物などに支障が出る可能性もありますし、そもそもホテル側も現金によるデポジットを受け付けていない場合もあります。クレジットカードを持っているのであれば、海外旅行には持参することをおすすめします。

チェックアウトする時の注意点

チェックアウト時に、ホテルで使った料金が清算されます。請求明細を渡されたら、預けた金額、実際に使った金額、差額の追加や払い戻しなどの金額をしっかりと確認するようにしましょう。

国によってはその数字が間違っていることは日常茶飯事のようです。最後まで確実に自分の目で確かめ不明な点があったら、必ずその場でフロントのスタッフに伝えるようにしましょう。

しかし、明細を細かく確認して納得したはずが、カードの請求が来た時に不明なチャージがされていることも珍しくないそうです。
チェックアウト時の確認はもちろん、帰国後のカード請求の確認までしっかりと行うようにしましょう。

デポジットについて知識がないと、現地で慌ててしまう場合があります。その場で冷静に対応ができるよう、自分の目でしっかりと確認するようにしてください。