海外旅行を計画している方の中には、旅行先でドライブをしたいと考えている方もいるのではないでしょうか? その際、海外で運転するためには日本の免許証だけで問題ないのか、運転のルールは日本とどう違うのか……などさまざまな疑問が浮かぶはず。そこで今回、海外で運転するために必要な免許証や、覚えるべき運転ルールについて紹介します。
日本人も海外で運転することはできるの?
海外で車を運転する場合、日本で取得した運転免許証だけで運転をすることはできません。
海外で運転をするには、「国際免許証」が必要です。国際免許証とは、日本が加盟している「ジュネーブ条約」に基づいて発行されるもので、加盟国がそれぞれの国で発行した国際免許証を認め合うというもの。
日本の運転免許証があれば簡単な手続きだけで取得が可能ですが、免許停止中の方は取得できませんので注意してください。
国際免許証が有効な国
ジュネーブ条約締約国において国際免許証は有効です。下記は、警視庁のHPにて掲載されているジュネーブ条約締約国の一覧です。
・アジア州
フィリピン、インド、タイ、バングラデシュ、マレーシア、シンガポール、スリランカ、カンボジア、ラオス、韓国
・中近東
トルコ、イスラエル、シリア、キプロス、ヨルダン、レバノン、アラブ首長国連邦
・アフリカ州
南アフリカ、中央アフリカ、エジプト、ガーナ、アルジェリア、モロッコ、ボツワナ、コンゴ民主、コンゴ、ベナン、コートジボワール、レソト、マダガスカル、マラウイ、マリ、ニジェール、ルワンダ、セネガル、シエラ・レオネ、トーゴ、チュニジア、ウガンダ、ジンバブエ、ナミビア、ブルキナファソ、ナイジェリア
・ヨーロッパ州
イギリス、ギリシャ、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、オランダ、フランス、イタリア、ロシア、セルビア、モンテネグロ、スペイン、フィンランド、ポルトガル、オーストリア、ベルギー、ポーランド、アイルランド、ハンガリー、ルーマニア、アイスランド、ブルガリア、マルタ、アルバニア、ルクセンブルク、モナコ、サンマリノ、バチカン、キルギス、ジョージア、チェコ、スロバキア
・アメリカ州
アメリカ、カナダ、ペルー、キューバ、エクアドル、アルゼンチン、チリ、パラグアイ、バルバドス、ドミニカ共和国、グアテマラ、ハイチ、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ、ジャマイカ
・オセアニア州
ニュージーランド、フィジー、オーストラリア、パプアニューギニア
・行政区域
香港、マカオ
国際免許の取得方法
国際免許を取得する場合、住所地の公安委員会に申請しましょう。申請場所は、運転免許更新センター、運転免許試験場、指定された警察署など。ただし、警察署の場合は即日発効は難しいようです。以下が、申請に必要な書類になります。
- 国外免許証交付申請書
- 現在交付されている免許証
- 顔写真1枚(縦5cm×横4cm)
- パスポートや航空券など、渡航を証明する書類
- 手数料(取得する場所によって手数料は異なります)
一度申請が通り、日本の免許証が有効期間内であれば、発行から1年以内は何度でも使用が可能です。
海外で運転をするときの注意点
国際免許証を取得できれば、旅行先でも運転をすることが可能ですが、運転をするに当たって気を付けなければいけないことがいくつかあります。また、国によって交通ルールは異なりますから、必ず事前にルールを把握しておくようにしましょう。
・進行車線が違う
日本では左側通行ですが、海外では右側通行の国がほとんど。日本での運転に慣れていると、海外の右側通行には違和感があるかもしれません。無意識に運転をしていると事故に繋がる可能性もあるので、海外では特に運転に集中するようにしてください。
・信号のルールが違う
日本とは違い、海外では赤信号でも右折できる場合があります。ただし、「NO TURN ON RED」の標識がある信号では、赤信号時の右折は禁止です。このような信号に関するルールをしっかりと把握しておきましょう。
・スクールバスを見かけたら
海外では、スクールバスが頻繁に行き来しています。日本では、バスの停車時に追い越しをしても問題ありませんが、海外ではスクールバスの追い越しが禁止な国もあります。その場合、必ずバスの後方で停車してバスが発車するのを待たなければなりません。
このように、国外の運転で注意すべきところはたくさんありますから、事前にルールをしっかりと調べておきましょう。そして、日本で運転をする時以上に注意して運転をするようにしてくださいね。
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